sara’s diary

慢性腎不全 猫

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ⑧ 体調はまずまず

こんにちは。

皮下点滴を始めて約1ヶ月後の様子です。

 

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この寝方はサラのチャームポイントです!

 

皮下点滴を始めてから体調はだいぶ落ち着きました。

まずまずご飯を食べています。

 

それでも、トラブルがなくなったわけではありません。

 

沢山食べたと思ったら吐いちゃったり、

(この頃は数日おきに吐いてたと思います。BUNなどの数値が正常値より明らかに高いのだから、毎日吐き気がないはずがないよね…)

便秘になっちゃったり、

食欲がない日もあったり…

 

2017年6月3日、食欲はあるものの、また苦しそうに、数滴の尿を家中に何度もする症状が!

急いで病院へ行ってきました。

 

血液検査と尿検査を実施。

血尿のため、膀胱炎と診断されました。

腎不全で免疫も落ちてたのでしょう…

抗生物質を注射してもらいました。

家に帰ってきたら落ち着きました。

 

ありがたいことに、体重は2.48キロに増えてました!

血液検査の結果は…

 

BUN=120.9

CRE=5.4

リン=5.1

赤血球=正常値

腎臓の数値は依然として悪いものの、ご飯を食べているから肝臓の数値は改善され、また、注射に通った成果から貧血も無くなっていました!

 

点滴の効果を実感してきていた私は、点滴は毎日やってもいいんですよね?と先生に質問してみました。

一日置きでもいいと思うけど、まぁ毎日でもいいかな…といった回答でした。

 

 

6/7、体重は2.58キロに増えました!

吐き気は落ち着いた?と思ったので、薬を毎日飲まされるサラが可愛そうで、減らしていいか先生に相談。

吐き気コントロールの錠剤を、1日1回にしてみることにしました。

 

しかし数日で、やっぱり吐き気が見られて心配だったので、1日2回に戻しました。

 

この頃、家での皮下点滴に失敗する事が多く、病院に頻繁に通っていました。

 

 

6/10、体重は2.48キロに減ってしまっていました。やや血色が悪いね、と言われました。

 

 

その後、自宅の狭いトイレで点滴する事で、サラも逃げられず、点滴が抜けずにうまくいくことに気づきました!

 

それからというもの、ずっとトイレで行いました。

点滴の際は、ついつい押さえつけてしまいがちでしたが、うなって大変でした。

サラを押さえつけるのはやめて、床において、トイレで家族と2人がかりで、逃げ場をなくして軽く押さえながら手早く針を刺すと、ストレスなくできました。

 

 

6/19、昨日の夜から、クチュンクチュンとくしゃみをしていたサラ。

明け方はおねしょをしました。

様子が変だと思い病院へ。

 

免疫低下により風邪をひくこともあるそう。

多尿によりおねしょが見られることもあるそう。

 

血液検査の結果は…

BUN=81.1

CRE=4.4

リン=正常値

肝臓の数値も改善!血も濃くなっていました!

 

奇跡の回復だと思いました!

先生にも褒められました!これだけ良くなるのは凄いことで、サラちゃんはまだまだ頑張れそうですね、って!

 

 

それでも吐いたりする日はもちろんありました。その度に心配しました。

 

うんちで踏ん張った後にもよく吐きます。

腎不全と便秘による血圧の上昇かな??

 

6/26、丸3日うんちが出なかったので、心配で病院に行きました。

液体の便秘薬が10日分処方されました。

うんちの出具合を見ながら、飲ませたり飲ませなかったりしていいそう。

 

ちなみに体重は2.94キロに増えてました!うんちの重さ?!って思ったけど、先生はうんちだけでここまで増えないって(笑)

 

その日の夜、便秘薬を飲ませたら、その効果かわからないけどうんち出ました!でも、やっぱり吐いちゃう…何回か…次の日の昼まで吐き気が続いた。

先生は、そういうこともあるって言ってたけど、高血圧かな…やっぱり可愛そうだ。

 

でも、その2日後にはうんちをしても吐かなかった!

便秘が改善されてスルンと出たのかな?

 

食欲も旺盛で、だいぶ太ってきた感じがする!毛並みもいい!

最近は夜になると点滴されるのをわかってきて、こっそり隠れるようになりました(笑)

 

また、病気になってからは、あまり甘えたり、なでても気持ちよさそうにしなかったサラが、なでて〜と近づいて来て、気持ち良さそうにゴロンと寝っころがってくれるようになり、幸せな気持ちになりました。

 

 

波乱万丈ながらも回復に向かっているサラちゃんでした。

 

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ご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ⑦ 通院開始から1ヶ月後の様子

こんにちは。

通院開始から1ヶ月経ち、落ち着いてきた頃のサラの様子を書いていきます。

サラを回復に導いてくれた皮下輸液おそるべしです!

 

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病院嫌いなはずなのに、皮下輸液の時はなぜかこんなに大人しい!!

家でやると、うなって嫌がるのになぁ…

 

 

家での皮下輸液は、サラも私もまだまだ慣れず、サラはうなって逃げようとするし、私も下手で上手く入らない事が多く大変でした。

 

上手く入ればスムーズに短時間で終わるのですが、

上手く入らないと、針が皮膚を貫通して点滴が漏れたり、

針の先が上手く皮下の空洞に入らずに点滴の出が悪くなってかなり時間がかかったりします。

 

 

毎日毎日頑張りました。

 

 

この頃から、沢山ではないですが食べられるようになり、

久しぶりに、甘えてきたり、一緒に寝てくれたり、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれたり、サラが戻って来た!とりあえず苦しくはないのかな?ととても安心しました。

 

 

今までは朝起きても、ご飯が全然減ってなくて、10何時間も何も食べてないの…?と悲しくなりましたが、

最近は、夜中もドライフードを食べているようです。

 

ウェットフードでは、(値段は高いのですが)この頃はニュートロのチキン&エビ味や、シシアのシリーズを美味しそうに食べてくれていました。

シシアのシリーズなんかは、人間が見ても嗅いでも美味しそう!

 

 

初診からおよそ1ヶ月後の血液検査では、

・BUN=109.6(やや減少!)

・CRE=4.6(とっても減少!)

・リン=5.2(正常値に!)

と、経過良好でした!

先生もすごい事ですね。って言ってくださいました。

体重は、2.2キロ台(健康な頃の約半分…)に減ってしまっていましたが、減少も緩やかになっている。と先生。

これまでの薬(セミントラ、制吐剤、イパキチン)と点滴を継続、2週間後再検査が決まりました。

 

ただ、今回の受診で気がかりな事がまた一つ…腎性貧血を発症していたのです…

・赤血球=391万μl

腎臓が上手く働かず、血を作れ!という指令が出なくなったためです。

その指令の代わりとなる物質を今日から1日置きに4回注射するため、病院に通う事になりました。

 

ちなみに…後になって調べたのですが、この物質は、人間用の薬で猫にとっては抗体ができる可能性もあり、抗体ができて効かなくなったら終わり…

輸血するにしても人間のように血液バンクがあるわけでもなく、リスクは非常に高いそうです。

もちろん、一般的な人間の腎不全の治療、人工透析だって、猫に耐えられる治療とは思えないし、そんな治療ができる病院が近くにあるはずもなく、お金だって…動物の医療は、いかに苦痛をなくしてあげるか、が第一、難しい世界です。

サラを信じて、主治医を信じて、頑張るしかないです。

 

 

さて、注射のための1日置きの通院がはじまり、その度に体重を測るのですが、

2.34キロ→2.38キロ→2.42キロ

と、増加していったのです!

食べられるという事は経過良好な何よりの証拠です。

サラの体にも気持ちお肉が付いた気がします。

 

 

奇跡の回復を示してくれて、少しずつ普段のサラに戻ってくれて、一時は諦めて泣いてばかりだった自分を責めました。

サラは、まだ頑張れる、頑張りたい、生きたい、と思っているような気がしました。

そのためなら、お金だって時間だって惜しみたくない。私もサラのために頑張ろうと心に決めました。

 

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日向ぼっこを楽しむサラ

 

 

最後まで見ていただき、ありがとうございました。

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ⑥ 点滴の成功と回復

ブログの更新がなかなかできず申し訳ございませんでした。

その間も沢山の方にブログをご覧いただいていたようで、嬉しい限りです。

 

サラは私の生涯で一番大切な心から通じ合ってたパートナーです。かけがえのない存在です。これから何匹ペットを飼っても絶対それは変わりません。

ブログを書いていると、闘病中の辛い事も沢山思い出してしまいますが、それでも一緒に病気と戦った日々は、サラの大切さを改めて教えてくれ、毎日毎日を大切に過ごすことができて、私の中で感動的な日々でもありました。今後もサラの闘病の記録をしっかり残していきます!

 

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前回のブログで書いた通り、初めて病院で皮下点滴をしてからおよそ1週間後、初めて自宅で点滴成功しました!

 

この1週間はとても長く感じました…

これでサラの嫌いな病院に連れて行かなくて済む…と一安心しました。

でも、私は点滴をするのにまだまだ恐怖心はありました。

 

皮下点滴は、上手にやれば痛くはなさそうです。ただ、すぐには終わらないので、飽きてきて逃げたがります。その間、押さえつけておくのが大変…!

最初は家族3人がかりでやって、1人はサラを抑えてて、私が針を刺して、針が抜けないようその周辺を抑えてて、もう1人が点滴のチューブに付いてる絞りを緩めて点滴を出す…

 

大変でしたがしばらくこれを毎日続けました。

途中で抜けて最後まで入れられなかったり、漏れてきて何回も刺し直してしまったり、針の位置が悪くすごく時間がかかったり…失敗も多かったですが、自宅でやらせてくれている病院に感謝です。

 

少しは体調良くなってきたかなぁと思った矢先…家から脱走事件がありました。病気になってからの脱走はとても心配です。どこかで具合悪くなってないか?家族に隠れて死のうとしてないか?など、どんどん悪い方に考えてしまいます。

2時間後、家の周囲にいたところを発見…そのまま追いかけ、家に逃げ込むように誘導しました。

その日の夜は、また外に出たかったのか、病気で苦しくてなのか?、点滴が嫌でなのか??、ずっと「にゃぁおーん」と泣いてて、かわいそうで心配でした。

 

この頃の心配事がもう一つ!サラが便秘なのです。ネットで見つけたバターを舐めさせるというのを実践してみました。

サラはもともとバターが好きだし、少しでもカロリーを取って欲しい気持ちもありました。

 

米のとぎ汁も自ら結構飲んでました。(ちょっとは便秘にいいかな?とか勝手に判断して見守ってみる…)

 

それでも便秘の時は、何度もトイレに行って踏ん張っていてかわいそうでした。踏ん張っても踏ん張っても小さい硬いウンチがぽろっと出るくらい…

踏ん張り過ぎると血圧が上がるのか、苦しそうに何度か吐いてしまいます…

 

 

そしてこの頃から、食欲が出てきたのか?、腎臓病用の療法食のドライフードを良く食べてくれました!

病気になって今までのドライフードを拒否するようになってから、ウェットフードが食べやすいだろうと、ウェットフードばかり与えていましたが、間違いでした!

小さい頃からドライフードに慣れ親しんでいましたし、食べやすいようです。

ドライフードをパクパク食べると結構すぐに皿が空になって行きます。

療法食のドライフードは、高カロリーなので、ウェットフードの時より簡単に必要カロリーが摂取できるようになりました!

 

もっと早く食べさせてればよかった…なんて、思いました。いいエサが見つかりました。

メーカーは、

そこから何ヶ月もお世話になることになりました、ロイヤルカナンの腎臓サポート!

腎臓サポートのドライフードは3種類あって、普通のと、スペシャルと、セレクション。

動物病院にサンプルがあったので全部試せたのがとても有り難かったです。

結果どれも好きなようで、時期によって良く食べるのを大量に(といっても味が落ちるのでなるべく小さいのを…と500g入りを購入)ネットで買って、あげていました。最初は普通のが好きでしたが、その後スペシャルが好きになり、しばらくしてセレクションが好きなり、セレクションはその後しばらく食べ続けていた気がします(笑)

 

もう一つ好きなメーカーがありました。それは、だいぶ弱ってロイヤルカナンも食いつき悪いかな?という時に助けられた、最後の奥の手、k/dの腎臓ケアのドライフード(チキン味)です。サラがお世話になったのはもっと先の話ですが、参考までに書いておきます!

ちなみにこれも動物病院にサンプルを頂いたのがありがたかったです!

ウェットフードを中心にサラの口に合うエサを買いまくりすぎて、食費にかけるお金がヤバかったので、いきなり量の多いドライフードを買いまくる勇気がなかったからです。

 

サラは小さい頃から、マグロ味とかお魚系の餌をあげていたので、肉系は大丈夫かな?と思いましたが、人間が嗅いでもいい匂いのエサは食いつきもいいし、安心してあげられました!

 

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寝ている事が多くなったなぁ…

撫でるとガリガリだけど、毛並みはいい方なんだろうなぁ…

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ⑤ 皮下点滴開始

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ほとんど食べない日が続いて数日、

2017年5月9日、激しく嘔吐し急きょ病院へ。

 

体重は2.44㎏まで落ちていました…

若い頃は4㎏ありました。初めて病気が発覚した時は2.6㎏。さらに体重が落ちていました…

 

腎臓の数値も悪化しており、

BUN=137.3

CRE=11.5

リン=14.9

と、絶望的な数値でした。

生きているのも驚きなくらい。どれだけ苦しいか…それでも弱音一つ吐かず必死にじっと耐えているサラに、胸が締め付けられるとともに、動物は人間なんかより強いなと感じました。

肝臓の数値は若干良くなっていましたが、依然悪い状態のまま。

 

ここで、皮下点滴をしてもらう事ができました。ずっと脱水で皮膚がつまんでも戻らない感じだったので、よかった…と思いました。

 

病院の看護婦さんがやるのは簡単そうに見えて、ちょっとだけ怖いけど家で出来そう!と思いました。

 

落ち着くまでは毎日100ml、落ち着いてきたら一日置きに100mlやってください。難しければ練習しに来てください。と指示がありました。

 

また、ラプロスは一旦辞めて、セミントラと制吐剤が処方されました。

理由はわかりませんが、錠剤より液体の方がやりやすいでしょ。と先生は言っていました。

ラプロスに効果がないと判断したのか。効くか効かないかわからない新薬よりも、これまで腎不全の定番の薬だったセミントラの方が効くと思ったのか。

 

ちなみに簡単に言うと、ラプロスは、腎臓に直接作用し、腎臓の細胞がダメになるのを抑制するそうで、セミントラは、腎臓にかなり負担をかけるタンパク尿を減らして、腎不全を遅らせる効果があるそうです。

どちらも末期には意味がないとの情報もありますし、併用も実例がなく危険なようです。

 

 

帰宅後、調子が良さそうになりました!

ご飯も結構食べてくれました。皮下点滴おそるべしです!

脱水はとても辛く苦しいことだと思います。また、脱水は腎不全にも拍車をかけてしまいます。脱水を改善してあげる事が腎不全の一番の治療だとわかりました。

 

次の日、点滴しようとしたら…

針がちょっと皮膚にあたるだけで、サラが威嚇してしまい、全然出来ませんでした。

その後何日か、出来ない日が続き、毎日病院でやってもらいました。病院では大人しく診察台に寝そべるのに、家では暴れます。

何がいけないのかわかりませんでした。

 

出来るようになる日が来るのか…と、毎日思い悩み、ストレスに思いました。点滴の悪夢を見るくらいでした。

 

5/11は、とても元気で、食べて走って甘えて…のいつもの元気なサラが戻ってきました!

 

5/12は、朝から元気がなく、食べず、飲まず、トイレにもあまり行かず、座ってじっとしていました。病院で点滴してもらい、体重は、2.34㎏でした。体重を増やすのはとても大変です…頑張れサラ!!

 

5/14は、サラが外に出ようとしたり泣いたりしてて大変でした…毎日病院やだよぉー苦しいよー家族に隠れて死にたいよーって思ってるんじゃないかと悲しくなりました。病院も毎日行っていたら、ひどく抵抗するようになりました。早く家でできるようにならなきゃ…と焦りました。

 

点滴は病院で練習しても、やっぱり私がつまみ方も刺す角度も下手で失敗してしまいました。サラには痛い思いもたくさんさせてしまったと思います。

でも、時々看護婦さんでも失敗していました。どうやらサラが痩せすぎていて、つまんでも皮だけなので、針先が皮膚を貫通して漏れやすいそうです…

とても難しかったです。肩甲骨まわりは避けて、首か背中に刺すのがポイントだそうですが、首は全然肉がなかったので、基本的に肩甲骨の間くらいの背中をつまんで刺しました。

つまみすぎても皮下の空洞が潰れてしまうし、怖がって刺す角度を45°より平行にしてしまうと、皮膚を貫通して漏れてしまいます。軽く皮膚をつまむのと同時に45°にスッと刺すと良かったです。猫がちょっとくらいビクッとしても、手は離してはいけません。

 

家ではなかなか上手くできず、洗濯ネットなども買いましたが、ダメで、5/15、押さえつけて何とか刺す事ができました。点滴中も逃げないように抑えつけていました。可哀想ですが、お互い慣れるまで仕方がありません。初めは家族3人がかりでやっていました。

後に、トイレで2人がかりでやると比較的うまくいく事がわかりました。狭いトイレは逃げ場がないのであまり押さえつけてなくても大丈夫でした。

 

私がお世話になっている病院は、とても良心的で、病院で点滴すれば2,000円程かかりますが、家でやるのは5回分で1,000円でした。何よりも、家でやらせてくれたのは本当にありがたい事でした。

 

点滴を続けて行くと、サラは徐々にですが、目に見えて回復していきました。

(詳細は次回書いていきます。)

 

世の中には、ペットが病気になったり大きな怪我をおった時、延命は可愛そうだとか、安楽死の方がいいとか、そう考える方もいるかもしれません。

しかし、慢性腎不全における自宅での点滴は、苦しい延命治療とは違います。

点滴する事で、猫は楽に快適に生きられるのです。結果、それが延命に繋がるわけですが、何よりも猫が病気で苦しむ時間を減らしてあげる事ができます。

また、点滴する事で、苦しまず寿命を延ばす事が出来るのですから、最後まで諦めてはいけません。慢性腎不全は最後まで闘う事ができます。安楽死なんて考えたら、猫に申し訳ないです。

闘病中のサラを見ていて思いました。何度も何度も死の淵から生還し、元気になる姿に、「生きたい」と強く思っているんだ、と。

慢性腎不全はある意味寿命だそうです。精一杯寿命を全うしようとしている猫ちゃんの命を人間が勝手に奪う事は出来ないと思います。

 

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やっと遊べるようになったサラちゃん♡

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ④ 地獄の闘病生活の始まり

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2017年4月23日のサラ

 

今見ると、そこまで体調悪そうではないかな?

 

でも、猫は自分の体調の悪さを必死に隠してしまうと言われているので、本当はどんなに辛かったのだろう…といつも胸が締め付けられます。

  

 

4/23(病院受診の翌日)、朝ごはんを比較的よく食べ、薬も飲み込み、水も沢山飲み、午前に2回もトイレに行きました。

 

オシッコも沢山出ていました。臭いも少なく、明らかに量が多いです。今まで1週間交換しなくても大丈夫だったペットシーツがびっしょり。色も薄いし…

 

なんでもっと早く気づかなかったんだと責め続けていました。

 

 

ご飯は、とりあえず、ネットをあさり、色んな店をあさり、黒缶パウチのマグロ(粉薬イパキチンを混ぜて)と、ニュートロのサーモンをあげました。

 

最初ということもあり、食い付きは良かったです。

 

沢山お昼寝して、うんちも出ました。

 

 

ただ…

 

気になることが…

 

昨日あたりから、サラを撫でた感じがおかしかったのです。

 

体が痩せてるのはもちろん、皮膚が硬いというか、つまんでもなかなか戻らない。むくみ?なんだろ?と思いました。

 

とにかく撫でた感じが以前と全然違う…

 

 

これは、れっきとした脱水症状です!

 

(水をとにかく飲ませようと思いましたが、やはりそれでは全然足りず、1日でも早く皮下点滴(皮下輸液)をしてあげるべきでした!)

 

(5/9に病院に行って、やっと皮下点滴をするまで、2週間以上も皮下点滴をしてあげられませんでした。これもとても後悔しています。病院の方針もあると思いますが、よく調べて、思い切ってすぐ相談してみればよかったです…)

 

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4/24のサラ

 

朝も昼もほとんど何も食べず、夜はなんとか多めに食べてくれました。以前の元気はどこへやら、よく寝ています。気持ちよく眠れてればいいんだけどな…

 

薬も、うまく飲ませられない事が多く、何度も無理やり口を開けて押し込んだり、入れたと思ってもしばらくして床に落ちてるのを発見したり、心が疲れました。

 

薬は、二錠一気に飲ませたり、感覚をあけずに飲ませる方が危険なので、落ちていた薬は諦めました。

 

 

4/25〜も、ご飯を食べさせようと何度もエサを近づけますが、ほとんど食べない事が多く、1日に食べる量は、最低限の目標摂取カロリーに比べて、全然足りてなかったです。ほとんど夜しか食べない…みたいな日が続きました。

 

ビルズの療法食(ツナシチュー)はサラには合わなかったらしく、見向きもしませんでした。

 

また、エサに粉薬のイパキチンを混ぜると、食い付きが悪い気がしてしまいました。

(多少は粉っぽくなったり、まずくなったりするかもしれませんが、そのちょっとした変化で食べられなくなるほど、サラは食欲が全然なかったんでしょう。)

 

粉薬は飲ませられない日もありましたが、なるべく工夫しました。サラは野菜ジュースが好きだったのでそれに粉を溶かして飲ませたり、ペーストのエサや生クリームに混ぜたり…

 

ただ、この粉薬も、やりすぎてはいけません。

猫の栄養源であるタンパク質から出る老廃物が多いと腎臓を悪化させてしまうという事で、そういったものを吸着するのがこの粉薬。

そのため、大事な栄養も吸着してしまって、十分に体が栄養を吸収できないので、用法用量は守る事が大切だと思います。

なので毎食は飲ませていません。療法食などをちゃんと食べられる時は、無理に粉薬を飲ませる必要はないのでは?と思います。

 

 

4/28 腎臓に配慮されたシニア用のマグロペーストを結構食べてくれましたが、それもほぼ1日で飽きる(食べられなくなる)ようでした。

カルカンも多少は食べてくれましたが、食い付きは今ひとつでした。

 

 

トイレは、交換してから4日目ですでにビッショリになっていました…

 

 

ラプロスを飲ませてしばらくした後、二回吐きました。透明〜白の粘ったものを吐いたので、おそらくラプロスです。私がラプロスを継続して飲ませてみた感じでは、ラプロスは、エサを少ししか食べてない(空きっ腹)状態で飲ませると、具合が悪くなりやすく、吐いてしまうということです。

 

この日は、お昼もおやつも夜もご飯食べて、少し走り回る姿も見せてくれました。ガリガリだけど、毛艶もよく、相変わらずの美人さんです。

 

 

5/5  夜に食べたもの全部を吐いてしまった。

その後、ほとんど食べない日が続き、

5/9  何も食べないので最終手段の人間用のかつお節をあげると、むしゃむしゃ食べた後、すぐに急激に吐いて、とてもとても気持ち悪そうだったので、急いで病院へ。

 

その様子はまた後日書きます。

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ③ 病名が告げられた日

こんにちは。

 

 

私が、家族が、一気に絶望の中に転落した日の事を書きます。

 

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(元気だった頃のサラちゃん)

 

サラちゃんは、人懐っこい猫…とは言えません。むしろ私にだけ、ゴロゴロ沢山甘えてくれたり、おかえり〜!とお出迎えしてくれたり、それがとてつもなく愛おしいのです!

私が朝起きるのをずっと待ってて、待ちきれなくなると、ゴロゴロ・ペロペロ・ニャーー!って、必ず起こしに来ます。

私が泣いていると、心配そうに近くにいてくれるんです。

 

猫を飼ってる皆さんならわかってくれる方も多いですよね?  気まぐれと言われている猫でも、心は飼い主といつも通じています。

病院に行く前日も、家族ゲンカをしてしまったんです。そしたら、ヤメテ〜って、私の側に来て止めてくれました。こう見えてとても優しい子なんです。

 

そして、とにかくかわいい!美人さんなんです!親バカと思われちゃいますね…笑

普段は撫でたり呼んだりすると、「グルッ!」と番犬のような返事をするんですが、時々甘えて私に話しかける時「ンミャ〜ァ」と高い可愛らしい声で鳴くんです。とにかく、かわいい!という事です!笑

私の世界で一番の宝でした!

 

 

 

病名を告げられた日。

 

それは、2017年4月22日、前回のブログで書いたとおり、異変に気付いていながら、心配はしながらも、見過ごしてしまって数日、

 

見過ごせないほどの異変がサラちゃんに現れました。

 

 

(小さい頃軽い膀胱炎のようになって、数日で治ったので、その時は病院には行っていませんが、)

明け方から、その時よりもひどい感じの膀胱炎のような症状が見られました。

 

苦しそうに顔つきが変わり、家中をウロウロして、何度もオシッコをするポーズをするのですが、出ても一滴くらい。

しまいには血が混ざってきて、とにかく見ていられないほど苦しそうなので、午後、病院へ。

 

 

そこで、先生に言われた事は、

「今日の症状は膀胱炎かもしれないが、体重が大幅に減っている事は思わしくない。ホルモンの異常ならばいいのだが、腎不全だと大変だから、血液検査をしましょう。」

 

 

腎不全……

サラの異変に気付いてから、ネットを見まくっていたので、確かにそのワードは知っていました。猫に多い病気で気付いた時にはほぼ手遅れ……まさかサラがなるはずないと思って疑いませんでした。

 

 

血液検査の結果を待つ間、苦しみに耐えながら病院が嫌だと鳴くサラを励ましながら、

大丈夫だよ!腎不全なんかじゃないよね!きっとよくなるよ!と車の中で言っていました。

 

 

結果を聞きに行く時は、サラを車に残して一人で聞きに行きました。

病室に入ると、先生の暗い表情。

 

 

 

慢性腎不全です。

 

 

絶望しました。

先生は、「治らない病気だけど、進行を遅らせる事はできるから!薬を頑張って一生飲ませ続けてくださいね。」と励ましてくれました。

しかしながら、

 

BUN=128.0

CRE=7.8

P(リン)=12.4

 

と、かなり悪い数値とのことでした。おまけに食事を食べてないから肝臓も悪くなっていて、膀胱炎は、腎不全により免疫が落ちた為ではないか、とのことでした。

 

 

どのくらい悪いんですか?どのくらい生きられますか?と必死で聞きました。

先生は、

レベルは中の上くらい。20歳まで…とかそんな風に長生きする事は不可能だけど…

と答えてくれました。

 

 

先生が、私を励ますために、あまり絶望させるような事は言わないように気を使ってくれたのがわかりました。だから、本当はもっと悪いんだ…と涙が出ました。

 

 

先生は、「最近ラプロスという新薬が発売されたんですよ!それを飲んでみましょう。

あと、リンが高いままだと腎臓に大きな負担になるので、リンや余分な老廃物を吸着してくれるイパキチンという粉を餌に混ぜてみてください。

それから、血尿なので、抗生物質も10日飲んでください。

20日後、再検査しましょう。」

と、その日は帰してくれました。

 

 

後から調べた情報によると、サラの数値は、数値だけ見ると、もはや腎不全末期。数日後に死んでしまうレベル。

(しかし、適切な治療をすると、しばらくすると若干数値が良くなって落ち着くことも多いそう。

その時の数値で、本来の腎不全のステージが決まるようです。)

 

また、ラプロスという新薬は、腎不全を早期発見できた場合、そこから悪化を大幅に食い止められることが証明されたそうです。

ステージ2〜3の場合は非常に有効で、ステージ4での有効性は認められていないそうです。

サラは明らかにステージ4だろうと思われたので、効いてくれるか不安もありましたが、奇跡に賭けるしかありませんでした。

 

 

それにしても、ショックでした…帰ってから泣きました…自分を責めました…もう、今までの元気なサラが戻ってくる事はないの?…かわいい声で私に話しかけるサラには、虫や鳥を見て興奮するサラには、もう会えないの?…ずっとこの家に帰って来ればサラがいたのに…いなくなっちゃうの?…なぜ?なぜサラなの?なぜ苦しまなければいけないの?…まだ10歳にもなっていないのに!…なぜなぜなぜ……

 

自分を責めても仕方ないのに、今できる事を精一杯やるしかないのに、私が悲しんでいればサラも不安になってしまうのに、涙が止まりませんでした。

 

 

もうすぐ、5月下旬がサラの誕生日です。せめて10歳まで生きてよ…と願っていました。

10歳まで生きられないんじゃ…と思うほど、サラは衰弱していました。

 

その日の夕方、無理やり口を開けて薬を2種類飲ませました。かわいそうです。これを一生続けなければならないなんて…

まだ少し辛そうではありましたが、粉薬を混ぜたウエットフードはなんとか食べてくれました。水も飲めています。夜は私の隣でぐっすり寝てくれたようです。

 

 

病院の費用ですが、今日は12,000円ほどでした。

だいたいですが、

尿検査2,000円

血液検査3,000円

薬5,000円

くらい、あとは初診料・診察料などです。

ラプロスという薬が、新薬なので高いようでした。

 

サラのために、こんなのへっちゃら!と思いますが、このような出費は今後続いていくので、やはり大変キツイですね……

 

 

サラが美味しそうに食べてくれるエサを探し回り、高いエサも買いまくったし、

水素水で病気が治るという記事を見て、ペット用の高い水素水も沢山買ってしまいました。

 

ちなみに、水素水に関しては、医学的根拠がなく、後で先生に聞いたら、普通のでいいと思うけど…と言っていました。

実際、サラの飲みっぷりをみても、(最初はまぁまぁ飲んでくれたのですが)普通の水道水の方が美味しいようでした。腎臓のためには水分を沢山取ることが一番大切なので、好んで飲む水をあげた方がいいと思います!!そして、普通の水でいいので、こまめに交換した新鮮な水を、たっぷり、至る所においてあげた方がいいです!

そして、私はネットで動物用の高い水素水をまとめ買いしたのですが、だいぶ残ってお金の無駄でした。そもそもネットで買うような水は新鮮じゃないし自分だって飲みたくないですよね…水素水を試してみたい方は、スーパーの入り口の近くに水素水用のウォーターサーバーがあったりするので、そういうところで安く手に入れてみてください!

 

長くなったので今日はこの辺で。

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頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 ② 初診までの経緯

こんにちは。

  

 

今私は、サラちゃんが病気になってから書き留めていた日記を見ながら、ブログを書いています。

  

泣きながら書いていた日記です。悲しくなるから本当はあまり開きたくない日記ですが、サラちゃんが頑張った記録なので、大切にしています。

  

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まず、異変に気付いたのは、2017年2月ころ。家中の至る所でトイレをし始めました。その頃は、マーキングかイタズラかと思って、サラをひどく叱っていました。

 

トイレの場所を変えたらちゃんとしてくれたので、気にも留めませんでした。

 

尿量も増えていたようで、言われてみれば尿の臭いもあまりしなくなっていました。しかし、私はトイレ掃除を家族に任せっきりで、異変に気付けませんでした。

 

 

また、その頃はほとんど気にも留めていなかった事ですが、人の食べ物を食べたがりました。しょっぱいタレを皿がキレイになるくらい舐めていて驚きました。

 

小さい頃から同じドライフード(とても安いやつ)を与えていたので、その頃から私は、高くて美味しいエサをあげたくなり、ころころエサやオヤツを替えてしまいました。

 

これは良くない事だったなと反省しています。もしかしたら、それが腎臓に負担をかけてしまったかもしれないし、美味しいエサに変えた直後は食い付きがいいので、食欲が無くなった事に気づくのが遅くなってしまいました。

 

 

もう1つは、水を頻繁に飲むようになった事です。これも、言われてみればそうだったな…という程度です。後から気づきました…

コップに水を注ぐと、いつも「ちょうだい!」と近づいてきました。新鮮な水が好きなのね〜くらいに思っていました。

 

 

2017年4月に入り、サラの食欲の無さが目立ってきました。かつお節とおやつのスープは食べられたので、それを多めにあげました。

 

かつお節も腎臓に負担をかける要因だったでしょう…

 

小さい頃から慣れ親しんだドライフードを受け付けなくなった時点でおかしいんですよね。

 

もっと早く気付けなかったのかな…

後悔しても仕方ないと分かってはいるのですが、反省ばかりです。

 

4月18日 何気なく撫でていたら、すごくガリガリな事に気が付きました。急いで体重を量りました。

 

2.6キロでした。前は3キロ以上あったよな…(若い頃は4キロあったそうです)おかしいとは思いましたが、サラは病院が嫌いだし、ご飯が食べられるようになれば体重も戻るだろうと思い込んでしまいました。

 

 

4月19日 ネットで調べて美味しそうなウェットフードを買ってきました。1缶弱ペロッと食べてくれて、それで安心してしまいました。

(その後すぐに、そのウェットフードも食べなくなりました。)

  

 

 4月22日に病院に行くまで、なぜ、病気に気付いてあげられなかったのか、自分を責めて責めて責めまくりました。

  

4月22日 病院を受診して、病名が告げられた日の事は、次回書きたいと思います。

 

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