sara’s diary

慢性腎不全 猫

頑張り抜いた10歳の猫 慢性腎不全 闘病の記録 15 ついに痙攣発作が!覚悟の年末

 

こんにちは。

 

慢性腎不全末期と言われてから、獣医さんも感心するくらい穏やかに2017年の秋を過ごしてくれたサラちゃん。

 

しかし、慢性腎不全はそんなに甘いものではありませんでした。

 

やっぱり、サラの腎臓はほとんど機能していなかったんだ…と思い知らされた、2017年の年末の出来事です。

 

 

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12/31 別人のようになってしまいました…でも優しい顔してました。

涙目になりながら必死に苦しみに耐えていました。

痩せてしまい骨と皮しかない状態でした。

 

 

 

12/15くらいから、急に食欲がなくなり、元気もなくなってしまいました。

それでも、甘えたり、大好きなキャベツのみじん切りに鰹節をかけたご飯は食べたりもしてくれました。

しかしその後、どんどん状態は悪化。

 

この頃は、病院につれて行こうか本当に悩みました。

寝ることすらままならず、座ってジーッとしているサラ。抱き抱える事すら苦しいのではないかと思われました。

何かしてあげたいのに…

もう優しく撫でてあげるか、隣で一緒に寝てあげるくらいしか、できる事はありませんでした。

 

今までにないくらい辛そうなサラを、病院に連れて行っても、結局できる治療はほとんどない…サラのためになるのかな…サラを苦しめる事だけはしたくないな…

 

 

それでも、少しでも自分からご飯を食べようとしてくれたり、頑張って歩いて家族の側に来てくれたりする姿を見て、

サラが頑張る限り、私たちも頑張ろう。できる限りのことをしてあげよう。と思いました。

 

 

12/18 病院へ。

貧血は改善傾向でしたが、腎臓の数値は、振り切れ測定不能でした…

 

この日、先生に言われたのは、

「動物はすごいから、自分の死はちゃんと受け止めてるんだよ。人間みたいに、未練とか後悔はないんだよ。

最期はお家がいいと思っているはず。

猫は自分を他の猫と比べたり出来ないから分からないと思うけど、サラちゃんは信じられないくらい強い子ですね。」

 

私は、この日、心の中で誓いました。

「もう病院に行かなくていいよ。もう、絶対連れてかないから。ごめんね。よかったね。お家でゆっくり過ごしてね…」

 

こんな状態でも、病院から帰ってきた後は、穏やかに、スルメを食べて、お風呂で温まって、甘えてから私の布団で寝る、という日課をこなしてくれました。

 

 

 

この頃のサラは、常に、オエッ!オエッ!と、強い吐き気があるようでした。

水も、飲みたそうに水飲み場まで行くのですが、目の前にすると飲めないようでした。

かわいそうなことに、口臭もだいぶキツくなりました。

体臭も、少しアンモニア臭がしました。

(慢性腎不全の末期の特徴のようです。)

それでも、爪も研ぐし、ジャンプもするし、フラフラの中、帰宅した私を出迎えにきてくれるし、本当に驚くくらいの強さを見せてくれました。

 

 

この頃は、液体のご飯を強制的にシリンジで口に注入していました。

メーカーは、ロイヤルカナンの腎臓サポートのリキッドです。

これには本当にお世話になりました。

動物病院から、毎回シリンジ付きで買っていました。

まだ食欲があった頃は、自分から舐めたりもしてくれたので、嫌いな味ではないだろうと信じて、あげ続ける事ができました。

 

それでも、本当に苦しい時は、飲み込めずに、口からダラダラ出てきます。それでも、私にはそれくらいしかできる事がなかったので、見てるのが辛かったけど頑張りました。

水もシリンジであげました。

お腹が空いてたり、喉が乾いていたらかわいそうだなと思って頑張りました。

 

 

 

その後も状態は日に日に悪化の一途を辿りました…

ほとんど一人で寝てばかり…

寝ている隣に常にトイレを用意してあげました。トイレにはなんとか起き上がって、おしっこは少しずつしていました。もちろん、おねしょをする事もあったので、布団の下にトイレシートも敷いていました。

うんちも、豆みたいなうんちですが、一応頑張って毎日出していました。

 

抵抗する力もないのに、ご飯の時は抵抗するので、強制的にご飯を与えるのが辛くなってきました。あまりに苦しそうなので、ご飯や水を与える頻度は少なくなっていきました。

それでも、やっぱり、ご飯をあげた後は、空腹が無くなり吐き気が少しは治まるのか、ぐっすり眠れるようでした。

どうしてあげるのがベストなのか、正解はわかりませんが、信じて闘い続けるしかありませんでした。

 

 

サラを見ていると、涙が溢れてきました。

サラはまだ生きてるのに、ペットロスの立ち直り方なんか調べたり…ひどい飼い主です。でも、サラがもしいなくなったら、立ち直れる気がしませんでした。

神様どうか苦しみだけは取り除いてあげて…と願っていました。サラは何も悪くない…とってもいい子なんです…苦しめないで…

 

 

薬ももう吐き気止め以外はやめる事にしました。

末期で、もう効いてるかもわからない薬を、飲み込めないのに、何度も無理矢理突っ込んで、サラにとっては残酷な事だと思ったからです。

吐き気止めの錠剤は砕いて、リキッドフードに混ぜて与えていました。

 

点滴も、毎日続けていましたが、抵抗する力が無くなったので、今までのようにトイレなどでやる必要は無くなりました…

 

 

 

12/30  23時頃、ついに、恐れていた痙攣発作が起きました。

暴れて、息苦しそうで、もう死んでしまうのかな?!って、驚きと悲しみが襲ってきましたが、徐々に意識が戻ってきて、体も起こせるようになって一安心しました。

 

本当に末期なんだな…2018年を一緒に迎えられるかな…最期が近いかもしれないけど、年末年始だから、看取る事ができそうだな…最後にずっと一緒にいられてよかったな…なんて考えていました。

 

 

12/31  11時頃と21時頃、2回発作が起きました。どちらもお風呂場に行った時。急に動いたから?寒暖の差?

それでも今日は大みそかのご馳走をサラも一緒に囲んで、家族みんなで過ごせて幸せでした。

しかも!発作の後、鯉の甘露煮(我が家の大みそかのご馳走の1つです)を急に食べ始めたのです!何週間も水すら口に出来なかったのに!!!(といっても、ひとかけらですが。)

我が家は、驚きと、奇跡が起きた喜びに湧き上がりました。

後で調べてみると、どうやら痙攣発作の後は、脳が麻痺状態?覚醒状態?となり、このような行動が見られることも少なくないとか…

 

 

 

このように、末期の状態に苦しみながらも、感動と勇気をくれて、2018年を一緒に迎えてくれたサラなのでした。

 

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これはサラが毎日点滴を頑張った証拠です。

こんなに沢山の点滴や針が、すぐに溜まります。ある程度溜まったら病院で廃棄してもらいます。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。